文旦プロジェクト

2023年6月、MICILの新商品としてデビューする「文旦エッセンシャルオイル」

「地域の生産者が心を込めて育てた文旦を大切にしたい」
という想いから生まれました。

MICILのオイルを製造している戸田商行が所在する土佐市本村は、
山間部に位置し文旦の発祥の地であり名産地として知られています。

会社の周りには文旦山が広がり、地域には多くの文旦農家が点在しています。

美味しい文旦を育てる条件は『日当たりが良く、水はけがよいこと』

土佐市の山は南向きで急傾斜な山が多く、まんべんなく陽が当たり、
水はけもよいことから美味しい文旦ができやすい風土があり、
収穫シーズンには、みずみずしく、独特の酸味と甘みを兼ね備えた文旦が、
山々を黄色く彩らせ、収穫を待っています。

そんな丹精込めた文旦を全国の届けている文旦生産者から
こんなことを耳にしました。

「傷や形の悪い文旦のB品を、毎年数トン廃棄している。」

傷や形が悪くても、味に違いはなく、生産者が我が子のように育てた文旦が捨てられていることを知り、胸が痛みました。

廃棄するのではなく、エッセンシャルオイルとして生まれ変わらせるとことはできないか。 

 

まずは、生産者からB品文旦の買い取りを計画しました。
さらに、上質なエッシェンシャルオイルを蒸留するために、文旦の皮のみからの蒸留を計画し、皮剥ぎの作業を就労継続支援A型事業所に依頼。

皮剥ぎ後の実は搾汁メーカーに依頼し、ジュースに加工することで、
余すことなく文旦を利用し、地域に経済的価値を還元できる
スキームを作りあげました。
そして文旦オイルプロジェクトは
2023年2月に本格スタート。

 

今回、買い取った文旦B品の総量は34トン。
19軒の生産者さんからご協力をいただくことができました。

プロジェクトが始動し、ドタバタの毎日の中でうれしかったのは、
文旦生産者さんからいただいた言葉。

「ほんまは捨てるはずやった文旦がこうやって商品になるがは
ほんまにうれしい、もっと買うて欲しいくらい」

生産のご苦労や文旦への想いをお聞きする中で、このお言葉は本当に
うれしく、文旦オイルを通じて文旦のこと、
生産者の想いをもっと沢山の方に知って頂きたいという想いが
さらに強くなりました。

地域の皆様と一緒に作り上げたエッシェンシャルオイルをようやく皆様に
商品としてお届けできるようになりました。

蒸留後の残渣は、文旦オイルを添加した、
香料を使わない自然な香りの入浴剤として販売しております。

高知の陽の光をたっぷり吸いこんだ文旦の香りを
お風呂でもお楽しみいただけます。

皮を剥いだ後の果実は果汁として加工した後
アイスに生まれ変わりました。
果汁を60%配合した大人のアイスに仕上がっています。
詳しくは商品概要欄をご覧ください♪

また、この取り組みは地域を経済的に活性化させる取り組みとして
高知県地場産業大賞にノミネートされ、奨励賞をいただきました。

これからも地域の未利用材を活用した商品開発に取り組み続けます。