香りに救われた日のこと

香りに救われた日のこと

あの頃の私は、毎日を必死に走っていました。

経営に関わってまだ数年。右も左もわからないまま、スタッフとの関係に悩み、「自分はリーダーに向いていないんじゃないか」と、何度も自信を失いかけていました。
頑張っているのに、どこかで空回りしている感覚。家に帰っても、頭の中は仕事のことでいっぱいで、ゆっくり息をする余裕すらなかったように思います。

そんなとき、一本のエッセンシャルオイルと出会いました。

高知県産の桧の葉から抽出された、純粋なオイルでした。フレッシュで、でもどこか温かい。鼻にすっと届いた瞬間、張りつめていた何かが、ゆっくりとほどけていきました。

特別なことは何も起きていません。ただ、「ああ、大丈夫だ」と思えた。それだけなのに、あの感覚は今でも鮮明に覚えています。

これが、自然の力なんだ——

頭で理解するより先に、体がそれを知っていました。言葉でも、誰かの励ましでもなく、香りが私の心をほどいてくれた。それが、正直な驚きでした。

思えば私は、仁淀川のほとりで生まれ育ちました。川に潜り、山の空気を吸い込みながら過ごした子ども時代。自然と一体になるような感覚が、カラダの深いところに刻まれていたのかもしれません。だから、桧の香りはどこか懐かしく、「本来の自分」に引き戻してくれるようでした。

この体験を、もっとたくさんの人に届けたい。

そう思ったとき、自然と「本物にこだわりたい」という気持ちが湧き上がってきました。高知の豊かな森で育った植物の力を、自分たちの手で丁寧に蒸留して、妥協のないオイルとして届けたい。植物の成分がそのまま凝縮された、本物の香りを。

そうして生まれたのが、MICIL(ミシル)です。

満たされる、癒される、落ち着く、温かい——

本物の香りに触れたとき、体が自然と発するその感覚を、一人でも多くの方に届けたい。あの日、桧の葉の香りが私にしてくれたように、MICILがあなたの心にそっと寄り添える存在になれたら、こんなに嬉しいことはありません。

森の香りは、いつもそこにあります。
ただ、気づくのを待っていてくれるように。

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